ownCloud、Nextcloudみたいな(Pydioとどっちが先かは不明。スミマセン(-.-))クラウドストレージシステムを既存のLAMP環境にインストールする手順を紹介します。
2017年10月現在、完全には日本語対応していませんが、機能・見た目的にはownCloud・Nextcloudよりは個人的には好きでした(^-^)
0.環境
項目 | バージョン |
---|---|
CentOS | 7.4.1708 |
Apache | 2.4.6 |
MySQL | 5.7.19 |
PHP | 7.1.10 |
pydio | 8.0.1 |
1.MySQL設定
まずPydio用のデータベース、ユーザを作成します。
※ここでは、データベースを「pydio」、ユーザを「pydio」としています。
データベース作成。
create database pydio default character set utf8;
ユーザ作成。
grant all privileges on pydio.* to pydio@localhost identified by 'パスワード';
反映。
flush privileges;
2.PHPモジュールインストール(不足があれば)
以下のモジュールが必要ですので、不足があればyum installします。
yum install --enablerepo=remi,remi-php71 php php-intl php-mbstring php-gd php-xml yum install mod_ssl
3.Pydioインストール
Pydioインストール前に。 ※yum updateは既存のシステムに支障がなければ実行。また、php56ってのが気になるところですが、既存のPHP7がダウングレードされるわけではないのでご安心を(^-^)
yum install epel-release scl-utils yum install centos-release-scl rpm -Uvh https://www.softwarecollections.org/en/scls/remi/php56more/epel-7-x86_64/download/remi-php56more-epel-7-x86_64.noarch.rpm rpm -Uvh https://download.pydio.com/pub/linux/centos/7/pydio-release-1-1.el7.centos.noarch.rpm yum clean all yum update yum install pydio-all
自分の場合、依存パッケージが足らんエラーが出た↓ので
libmcrypt、clamav、libc-client、fuse-encfsをインストール。
yum install --enablerepo=epel libmcrypt clamav libc-client fuse-encfs
再度
yum install pydio-all
Pydioのモジュールは「/usr/share/pydio」にあるので、ApacheのAliasを張る。(httpd.confの一番下で可)
Alias /usr/share/pydio / <Directory /> Order allow,deny Allow from all </Directory>
apache再起動。
service httpd restart
イケーーーーー ※このご時世httpsにしましょう。
https://[そなたのサーバ]
なんか警告でてます。
WARNINGなので先にすすめることはできますが、せっかくなので完璧な状態にします。※httpsでない場合、↑みたいに「SSL Encryption」が出ます。
【PHP Opcode Cache extension】
高速化のためのキャッシュ拡張モジュールをインストールします。
yum install -y --enablerepo=remi,remi-php71 php-pecl-zendopcache
【PHP Output Buffer disabled】
公式サイトのとおり、php.iniをメンテします。
max_execution_time = 300 post_max_size = 200M upload_max_filesize = 200M output_buffering = Off
【Server charset encoding】
Pydioの設定ファイル(/etc/pydio/bootstrap_conf.php)をメンテします。 ・・・お?bootstrap使ってんの?
define("AJXP_LOCALE", "ja_JP.UTF-8");
apache再起動。
service httpd restart
再度アクセスすると
キターーーーー
日本語にして「START WIZARD」
つーか、なんか見たことある感じ。。
これ、bootstrapじゃなくて、Google Material Design Lite??
↓テキトーにアプリの名前を決めて「NEXT」
↓アプリの管理者ユーザを決めて「NEXT」
↓最初に作成したデータベース情報を入力して「TEST DB CONNECTION」
※MySQLの拡張モジュールが入っていない場合は↓こんなエラーが出ます。
おお、このエラーメッセージの感じ。これはもうMDLですな。
正常にDB接続できれば、エンコードやURLの確認をして「INSTALL PYDIO」
ちょっと待つとログイン画面が表示されます!
4.さいごに
ホントにPHP7のままかどうか見ると
大丈夫でした!
ちなみに公式サイトでもPHP7推奨って書いてありました。
まだ使い込んでないのでホントの実力はわかりませんが、ファイルを選択すればプレビューが表示されたり、細かなファイル情報も見れたり、中途半端な日本語対応を除いてシステムの動き自体はownCloudやNextcloudよりも個人的には好きでした。(MDLベースだし。みんな使ってるBootstrapよりあまのじゃくな俺はMDL派だし。)
ちなみにスマホアプリは無料(2017年10月現在、ownCloudは120円)でした!
ownCloudとNextcloudもインストール手順を整理してますので、もし興味があればインストールして比べてみてください(^-^)